ちょめちょめブログ

メーカー勤務のサラリーマンが運営するブログです

「フォトレジスト」とは? @tapt_

フォトレジストについて解説します。

 

フォトレジストとはフォト(photo=光)とレジスト(regist=耐える)の2つの単語からなる言葉で、光に反応してエッチングに耐える性能を持つポリマー・感光剤・溶剤を主成分とする液状の化学素材です。主に半導体部材として使われます。

 

◇求められる特性

・塗布性:シリコンウェハーに均一な膜を形成するためにミクロンレベルの塗布性が求められます。

・感光性:光を受けた部分が化学反応する。感光後に露光部が溶けるのがポジ型レジスト、未露光部が溶けるのがネガ型レジストという。


・パターン形成:光のイメージどおりのパターンを作るために、光によって化学反応(光硬化)した部分を選択的に残す(または取り除く)機能。主に希アルカリ水溶液が現像液(不要な部分を溶かすために使われる)として使われます。


エッチング耐性:基板をエッチング(不要部分を溶かす)する際にレジストの残された部分がエッチングされることを防ぐ機能が求められます。酸やアルカリの水溶液を用いたウェットエッチングとガスをプラズマ化し用いるドライエッチングがあります。

 

 

フォトレジストは半導体製造の他にプリント基板にソルダーレジストを塗布し、露光(感光)する際にも使われています。

 

フォトレジスト全体の世界シェア

1位:JSR

2位:東京応化工業

 

フォトレジストg線、i線(高圧水銀灯)

1位:東京応化工業

2位:JSR

3位:住友化学

 

フォトレジストKrF(エキシマレーザー)

1位:東京応化工業

2位:JSR

3位:信越化学工業

 

フォトレジストArF(エキシマレーザー{液状含む})

1位:JSR

2位:信越化学工業

3位:東京応化工業

「機能化学」とは @tapt_

みなさんこんにちは。

ちょめちょめです。

 

台風の接近により早めに退勤したので、暇つぶしがてら記事を書きました。

 

本日の記事は「機能化学」について解説します。

 

1940〜1950年代にかけて、「高分子材料革命」といわれる大きな変革をもたらした石油化学工業もロッキード事件が起きた1970年代には成熟産業になりました。そこから、日本の化学産業は機能化学への事業シフトを図り、この分野においては世界をリードするようになりました。

 

◇日の丸化学産業の戦略

日本の化学産業は、1960年代に欧州各国を追い抜き、アメリカに次ぐ第2位の生産国になりましたが、2000年代に中国にあっさり抜かれて世界3位になりました。今では韓国が迫ってきています。

これに対し、日本の化学メーカーは2つの戦略をとりました。

①強力な事業に力を集中させ、その事業をグローバルに展開することで新しい成長を求める戦略です。

いわゆる「ニッチトップ」もこれにあたります。

②新しい化学産業分野を生み出すことにより成長を求める戦略です。

ミドリムシを活用したビジネスをしているユーグレナ等 などのケミカルバイオロジーや化学産業の技術を用いて海水を蒸発させずに淡水化できる逆浸透膜などの開発を行う日東電工などの水ビジネスなんかがあてはまります。

 

電子材料

日本の化学メーカーは、バイオテクノロジーとエレクトロニクスに力を入れ、研究集約型産業へと変化し、新たな化学産業の創造を行ってきました。

しかし、バイオテクノロジーからは大きな成果が挙げられませんでした。多くの化学メーカーで目標としていた医薬品・医療産業と農業が日本においては規制が強すぎる上に国際競争力のない分野であったためです。

一方でエレクトロニクスからは、電子材料と呼ばれる新しい化学産業分野を生み出すことに成功しました。日本には過去に強力な電機産業(日立製作所パナソニックNEC東芝富士通三菱電機など)が多く存在していたことが関係しています。

今はどこも大変そうですが……。

 

◇機能化学工業

「そもそも機能化学って何じゃい?」と思われる方もいらっしゃると思います。

機能化学は「今までの化学製品の機能を遥かに超えた機能」や「今まで提供できなかった機能」を追求する化学というご理解を持っていただければいいと思います。

その意味で、有機化学無機化学や高分子化学といった学術的な体系を持つ言葉とは少し違っています。

化学製品にはそれぞれ独自の機能を持って使われているので、「機能化学」という言葉を理解するのは難しいと思います。

機能化学が台頭するようになってきたのは1980年代からです。その頃は、プラスチックの耐熱性と強度の限界を追求した結果、「(スーパー)エンジニアリングプラスチック」が生まれました。

 

※エンジニアリングプラスチック:ポリエチレンなどの汎用樹脂に比べて耐熱性や強度などが優れている合成樹脂のこと。ナイロン樹脂やポリアセタールやポリカーボネートなどが例。

※スーパーエンジニアリングプラスチック:熱変形温度がかなり高い樹脂。汎用樹脂が100度以下、エンジニアリング樹脂が150度以下であるのに対し、200度や300度レベルにも達する。ポリアミイミドやポリエーテルイミドなどが例。

 

エンジニアリングプラスチックは、半導体産業に活用され、ディスプレイ産業に活用され、今では電池や照明産業への活用がされています。

しかしながら、機能化学分野においても韓国や台湾や中国などのアジア先進国の台頭が目立ってきており、このままだと抜かれてしまう日も近いと考えています。

 

◇代表的な機能化学製品

・フォトレジスト(http://tapt.hatenablog.jp/entry/2018/08/09/080455)

世界シェア1位:JSR

2位:東京応化工業

 

・シリコンウェハー

世界シェア1位:信越化学工業

2位:SUMCO

 

炭素繊維

世界シェア1位:東レ

2位:三菱ケミカル

 

・EMC(エポキシモールドコンパウンド)

世界シェア1位:住友ベークライト

2位:積水化学工業

 

 

いかがでしたでしょうか。

日本の化学メーカーが世界シェアを握っている分野の多くが機能化学分野です。

アジア先進国が急速に研究開発を行っており、日本との差は確実に縮まってきています。

 

今後の日本の化学メーカー各社の戦略から目が離せません。

 

以上終わりです!

水と化学の関係性 @tapt_

こんにちは。

ちょめちょめです。

 

本日は水と化学の関係性について解説していきます。

 

「水ビジネスについてhttp://tapt.hatenablog.jp/entry/2018/02/14/232757」←こちらも参考にしてみてください。

 

 

今や上下水道は我々の生活に欠かせないものになっています。

そんな上下水道の運営にも化学の力が活用されているのです。また、海水淡水化など、さらに大きな水資源問題への解決に向けても、化学は大いに貢献しています。また、半導体製造や原子力発電に欠かせない超純水も化学の力によって生み出されているのです。

 

上水道と伝染病の戦い

江戸時代末期頃、死者が10万人を超える規模のコレラの流行が何回もありました。東日本大震災の死者・行方不明者が2万人なので、伝染病の恐ろしさが分かると思います。

水道は1888年に横浜に初めて敷設されました。東京、大阪、神戸、広島、名古屋など主要な都市への供給が行われるようになった1910年でも、給水普及率は4%程度にすぎませんでした。しかし、これによってコレラの流行があっても、死者数は数千人規模にまで減りました。ところが、当時の上水道は沈殿濾過のみの処理だったので、上水道を原因とする集団赤痢が起るようになりました。

これを防いだのが、上水道への塩素添加です。東京、大阪では、1922年から開始されました。日本で塩素を併産する電解法ソーダ工業が始まった直後です。ちなみに水酸化ナトリウムも電解法によって生まれました。電解法には、さらに細かく隔膜法やイオン交換膜法などに分類できますが、これについて語り始めると話が逸れてしまうので、割愛します。

この分野では、大阪ソーダなどが目立つ存在です。

 

上下水道と化学の関係

上水道の源水は、沈殿池、濾過器を通過することにより、浮遊物が除去されます。この際、凝集剤として硫酸アルミニウムやポリ塩化アルミニウムが使われます。

※凝集剤:コロイド粒子を凝集させるために加える物質。浄水工程で、水道原水中のにごり等を除去するためなどに用いられる。

※コロイド粒子:通常は溶解しない高分子化合物や金属などが、小粒となって溶媒中に均一に分散した状態。

続いて、塩素殺菌が行われます。大都市の大きな浄水場では液体塩素も使われますが、多くは次亜塩素酸ナトリウム(塩素と苛性ソーダを反応させて作る)を使っています。最近では、上水道の味や臭いを改善するために、オゾン殺菌の導入が拡大しています。

その後にもう一度濾過され、圧力をかけて配水されます。この時も雑菌が繁殖しないよう、塩素が加えられます。

一方で都市部の下水道や工場排水処理では、高分子凝集剤を使い浮遊物の除去を行っています。家庭用の下水道配管に塩化ビニル樹脂が使われているのは、我々もよく見かけると思います。その一方で、上水道パイプは多量の水が流れるので、圧力がかかるため、プラスチックパイプはあまり使われていません。

この分野では、多木化学、大明化学工業、東ソー、信越化学工業などが目立つ存在です。

 

逆浸透膜装置

逆浸透膜装置とは、水は透過させるが、水に溶けている物質を透過させない半透膜の溶液側に圧力をかけることにより、逆側に純水が得られる仕組みの装置です。1980年代に逆浸透膜は工業化しました。

現在では、海水淡水化や排水の再利用や半導体製造工程などで、超純水の製造に使われています。

この分野では、東レ旭化成栗田工業などが目立つ存在です。

 

 

いかがでしたでしょうか。

我々の身近なところにある「(飲み)水」ができあがるまでの道程にも長い歴史があるのです。

世界中のあらゆる企業が参入している通り、水に関するビジネスは将来的が大いにあります。

そんな水ビジネスを化学という視点で見てみると面白いかもしれませんね。

 

本記事は以上です。

農業と化学の関係性 @tapt_

こんにちは

ちょめちょめです。

 

本記事では、農業と化学の関係性について解説していきます。

 

日本では、食の安全性への関心が高まり、無農薬栽培や有機質肥料が評価され始めています。

増加し続ける世界人口と食糧問題を考えると、食糧の6割を輸入に依存している日本にとって、世界の農業と化学の関係性を知ることはとても大切であると考えます。

 

◇化学肥料について

肥料の三要素には「窒素」「リン」「カリ」が挙げられます。その中で窒素が最も多く使われます。

窒素は空気中の8割を占めています。我々の身近なところにある窒素ですが、非常に反応性の低いガスなので、人類は長らく、空気中の窒素を扱うことはできませんでした。

二十世紀になり、高圧のもとで触媒を使って窒素と水素を反応させ、アンモニアを作る技術が確立されました。

アンモニアから硫安や尿素などの窒素系化学肥料が作られています。現在は中国やロシアなどの天然ガス(水素の原料)が大量に得られる地域で、アンモニアは生産されています。

NEXANTによると、世界のアンモニア生産量は1億6500万トン(2012年)で、うち8割が化学肥料になります。意外にもこんなに化学肥料に使われているのですね……。

 

◇農薬について

なんとなく農薬に有害なイメージを持たれている方は多いと思います。

しかし、現代の農薬開発において、人間や生物への安全性、また環境に対する影響などが厳しくチェックされます。国が定めた基準に達したモノだけが農薬としての生産や使用が許されます。

今日の農薬は、使用量や使用方法をきちんと守れば危ないものではないのです。

農薬には3つの種類分けがされます。

・除草剤

・殺虫剤

・殺菌剤

・その他

です。

市場調査レポート「世界の農薬市場:主要サプライヤーの戦略的評価」によると、世界の農薬市場の産業規模は6兆1200億円です。うち4割強を除草剤が占めます。最近では、除草剤と遺伝子組み換え作物を併用するアグリビジネスが急成長しています。

ちなみに、三菱東京UFJ銀行の産業レポートによると、日本の市場規模は3300億円です。

 

◇園芸施設資材について

多くのプラスチック製品が園芸施設に使われています。例えば、塩化ビニル樹脂製の散水パイプや温室用の透明フィルムなどです。

今日の日本の農業においては、化学肥料や農薬だけでなく、化学産業による園芸施設資材はなくてはならないものになりました。

今では大和ハウス工業や日本ゼネラル・エレクトリックパナソニックなどの大企業が続々と参入している植物工場は園芸施設の延長線上にあたります。

 

こういった植物工場の世界進出が人口増加に伴う食糧危機への解決策になる日がくることを願うばかりです。

 

◇世界のアグリビジネス売上ランキング

1位:モンサント(アメリカ)

2位:シンジェンタ(スイス)

3位:バイエル(ドイツ)

4位:ヤラ(ノルウェー)

5位:デュポン(アメリカ)

 

いかがでしたでしょうか。

我々の身近な農業にも、このように化学の力が大いに活用されているのです。

これからも伸び続けるであろう農業化学市場から目が離せません。

 

ちなみに日本トップは住友化学ですが、世界ランキングでいえば10位です。

やはり規模では勝てませんね……。

 

本記事は以上です。

 

 

化学業界の産業構造について @tapt_

皆さんこんにちは。

 

ちょめちょめです。

突然、やる気が出てきたので久々にブログ書きました。

 

今回は化学業界の産業構造に書いてみたので、化学メーカー志望の就活生や来年から化学メーカーで働く学生は読んでくださると幸いです。

 

 

化学品には一般消費者に使われる洗剤や化粧品等の消費財が目立ちますが、規模で言えば、圧倒的に中間投入財が多いです。

しかも、産業内で中間投入を繰り返すことが多いのも、この業界の特徴です。

 

具体的にどういう流れになっているのか解説します。

 

原料から最終製品までは

 

原料

基礎化学品

中間化学品

最終化学品(最終製品)

別産業

 

という大きな流れがあります。

 

原料というのは、石油、LPG(Liquefied Petroleum Gas=液化石油ガス)、天然ガス、鉱石などです。他にも、食塩や空気なども含まれます。

 

これらの原料から、基礎化学品が作られます。基礎化学品には、エチレン、プロピレン、スチレンモノマー、ベンゼン、苛性ソーダ、リン酸、アンモニア、塩素などがあります。

 

これらの基礎化学品は中間投入財にあたり、ここから中間化学品が作られます。中間化学品には、合成樹脂、無機化学品、有機化学品、界面活性剤、合成繊維、合成ゴムなどがあります。

 

これら中間化学品も中間投入財にあたり、ここから最終化学品へと変わっていきます。

最終化学品には、他の産業への中間投入財となるものとして化学肥料(農薬)、食品添加物、接着剤、塗料、タイヤなどがあります。他の産業への中間投入財にならない消費財には、化粧品、家庭用洗剤、コンドームなどがあります。

他の産業への中間投入財になる最終化学品は自動車産業や食品産業や農業などに役立てられます。

 

取引の流れとして、具体的な企業名を挙げてみます。

※製品上、取引は可能であるが実際にサプライチェーンになっているかどうかは不明

 

原料(石油=JXTGホールディングス)

基礎化学品(エチレン=東ソー)

中間化学品(界面活性剤=ADEKA)

最終化学品(洗剤=花王)

消費財

消費者

 

我々が普段使っている家庭用洗剤が作られるまではこのような過程があります。勿論、ここに出てきていないが使われている化学品は他にもたくさんあります。

 

いかがでしたでしょうか。

 

ここに書かれているのはあくまで化学産業構造の1部にすぎません。

 

化学産業は奥が深く、突き詰めるとキリがありません。

興味が出てきた方はご自身で更に深堀してみてくださいね。

 

本記事は以上で終わりです。

半導体製造装置業界について② @tapt_

こんにちは、ちょめちょめです。

 

本記事は「半導体製造装置業界について①(‪http://tapt.hatenablog.jp/entry/2018/02/19/230359‬)」の続きになります。

 

主要(大手)企業のご紹介の前に後工程もご説明します。

 

半導体の製造工程[後工程]~

 

①バックグラインド

②ダイシング

③ダイボンディング(マウント)

④(ワイヤ)ボンディング

⑤モールディング(封止)

⑥メッキコーティング

⑦フォーミング

⑧マーキング

⑨製品検査

 

後工程の詳細については(東芝HP>半導体製造エンジニアリング http://www.toshiba.co.jp/index_j3.htm)を参考にしてください。

 

~各工程で強みを持つ企業~

①東京精密、ディスコ

 

②ディスコ

 

③ファスフォード・テクノロジー、ウシオ電機

 

④キューリック&ソファ(シンガポール)、新川

 

⑤TOWA、住友重機械工業第一精工

 

荏原製作所東京エレクトロン

 

⑦石井工作研究所、太洋電産

 

⑧アマダミヤチ、芝浦メカトロニクス

 

⑨東京精密、レーザーテック

 

後工程に関しては、中小企業が目立っている印象にあります。

 

全工程(前後)の詳細については(ソニーHP>ソニーセミコンダクタマニュファクチュアリング株式会社>半導体ができるまで https://www.sony-semiconductor.co.jp/seihin/handoutai)を参考にしてください。

 

ちなみに①のバックグラインドにはテープ加工が施されるのですが、このバックグラインドテープは日本企業がシェアをほぼ独占しています。

1位:三井化学

2位:リンテック

3位:日東電工

4位:古河電気工業

富士キメラ総研2016年データより

 

 

それでは、今度こそ日本の主要(大手)半導体製造装置メーカーをご紹介していきます。

 

~参考~

営業利益…企業が本業で稼いだ利益を表します。 売上高から売上原価を差し引いた「売上総利益」から、さらに「販売費および一般管理費販管費)」を差し引いて計算します。

 

営業利益率…製造業の平均は1〜2%です。 10%を安定的に超えると高収益企業と呼ばれます。企業の収益率であり、この数字を見れば企業の実力がモロ分かります。

 

売上総利益…商品または製品の売上高から売上げられた商品または製品の売上原価を差引いた差額。 売上総利益は企業における最も重要な利益源泉を表わすから,損益計算書では第1区分として表示される。 売上総利益から営業費たる販売費および一般管理費を控除して営業利益を算定し,営業利益に営業外収益費用を加減して経常利益を計算します。

 

売上原価…商品を仕入れるとき、もしくは製造するときにかかる費用のことです。 <売上高-売上原価=売上総利益>であり、売上原価が小さければ小さいほど、会社の儲けは大きくなります。 売上原価とは商品を仕入れたり、製造したりするときにかかる費用のことを指します。 売上高から売上原価を差し引くことで売上総利益が求められます。

 

自己資本比率…返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%あるかを示す数値であり、<自己資本÷総資本(自己資本他人資本)>の式で算出できる。 自己資本比率が小さいほど、他人資本の影響を受けやすい不安定な会社経営を行っていることになり、会社の独立性に不安が生じる。自己資本比率が40%をこえると会社はつぶれないとも言われている。

 

※2018.2/22現在の最新のデータ

 

 

東京エレクトロン株式会社

資本金:549億円

連結売上高:799,719百万円
営業利益:155,697百万円
営業利益率:19.4%
有利子負債:0
自己資本比率:67.2%

 

半導体製造装置世界4位、国内1位の企業です。米アプライドマテリアルズとの経営統合は破談に終わりました(独占禁止法に抵触するため)が、そこからは単独での成長を狙っています。

好財務です。

 東京エレクトロンの強みは商社からスタートしたこともあり、なんといっても商売が上手いところです。

東京エレクトロンは元々、日商岩井(現:双日)出身の商社マンが海外の半導体製造装置メーカーを国内に輸入する専門商社として事業を興したのが全ての始まりでした。

そこから、自分たちでも半導体製造装置を作り始め、国内外に納入するようになりました。長い年月をかけて技術を磨き上げると共に、商売のノウハウも積み上げていきました。

その証拠として、高い営業利益率を誇ります。東京エレクトロンの考え方として、利益(率)を大切にしており、高い利益はお客様に貢献したことの「証」として誇っているらしいです。

 

 

株式会社SCREENホールディングス(旧:大日本スクリーン)

資本金:54,044百万円

連結売上高:300,233百万円
営業利益:33,731百万円
営業利益率:11.2%
有利子負債:14,985百万円
自己資本比率:47.5%

 

半導体製造装置世界6位、国内2位です。

SCREENディングスの強みは、技術力の高さです。その証拠として、世界トップシェアを持つ製品が複数あります。半導体製造装置事業だけでも

松葉式洗浄装置(世界シェア40%)

バッチ式洗浄装置(世界シェア72%)

スピンクラバー(世界シェア60%)

3つも世界シェアを持っている製品があります。

売上高としての規模が小さくても高い技術力を誇っているのがSCREENホールディングスの強みです。

ちなみに他の事業でも世界シェア製品を持っています。

しかし、マーケティングが弱いのか、東京エレクトロンの商売が上手すぎるのかは分かりませんが、技術力の割に営業利益率が低い印象にあります。

 

 

株式会社アドバンテスト

資本金:32,363百万円
連結売上高:155,916百万円
営業利益:13,905百万円
営業利益率:8.9%
有利子負債:44,745百万円
自己資本比率:47.3%

 

半導体製造装置世界7位、国内3位です。

アドバンテスト半導体製造装置というよりも半導体試験装置がメインです。

アドバンテストは元々、計測の分野に特化したベンチャー企業からスタートしました。計測の技術を応用し、半導体の検査装置へと事業領域を拡大させてきました。

半導体の製造工程では、製造装置により、ウエハー(半導体素材)の上に電子回路を形成した後、回路に信号を流し、正常に動作するかどうかを試験しますが、アドバンテストはこの試験装置(いわゆるテスター)に強みを持ち、約40%で世界シェアトップを誇ります。

また、研究開発に力を入れており、不況時においても、売上高に占める研究開発比率が最低10%はありました。2015年では、売上高に占める研究開発比率が19.6%あります。

アドバンテストは従業員数に対して、文系職種の採用人数が極端に少なく、かなりの狭き門となっています。

例年、1人採るか採らないかレベルです。

ちなみに私は一次面接で落ちました(笑)

 

 

日立ハイテクノロジーズ

資本金:7,938百万円
連結売上高:644,545百万円
営業利益:53,107百万円
営業利益率:8.2%
有利子負債:0
自己資本比率:60.7%

 

半導体製造装置世界9位、国内4位です。

特徴は、商社機能を備えたメーカーということです。

強みとしては、日立グループの1つであり、日立グループ全体が持つノウハウや技術力を活用できる環境にあることです。また、本体の日立製作所の研究開発施設を利用し、日立グループの顧客と共同研究ができることです。

要するに日立グループ全体のパワーや販売網や技術力を利用でき、シナジー効果が見込めます。

 

 

 

半導体製造装置関連には他にも

 

株式会社ニコン

株式会社日立国際電気

株式会社ディスコ

レーザーテック株式会社

 

等があります。

日立国際電気は少し前にKKR(投資ファンド)のTOBで話題になっていました。

ディスコはここ最近、最高益を更新し続けており、かなり絶好調ですね。

レーザーテックについては、「メーカー営業利益率ランキング(‪ http://tapt.hatenablog.jp/entry/2017/12/27/204020‬)」を参考にしてください。

 

 

~海外競合他社~

 

アプライド・マテリアルズ(米) 

半導体製造装置業界世界1位です。

全ての工程の装置の製造を行っている半導体製造装置の総合メーカーです。

成膜工程装置でおよそ半分のシェアを握っています。

 

ラムリサーチ(米)

半導体製造装置業界世界2位です。

半導体エッチング装置で世界シェアトップ。

 

ASML(蘭)

半導体製造装置業界世界3位です。

ArF液浸露光装置でほぼ独占状態です。

 

KLAテンコール(米)

半導体製造装置業界世界5位です。

 

テラダイン(米)

半導体製造装置世界8位です。

 非メモリのテスターでは半分のシェアを握っており、圧倒的トップ。

 

いかがでしたでしょうか。

 

「経済の体温計」とも言われる株価は落ち着きを見せていますが、それでも未だ高水準です。

世界的にはまだまだ半導体の需要があるといえるでしょう。

 

半導体技術に関しては、はっきり言って日本は絶望的ですが、半導体製造装置技術は未だ世界に高い影響力を持っています。

その証拠として、半導体製造装置産業は日本と米国だけで約8割のシェアを占めています。f:id:tapt_Twitter:20180219222650g:image

 

少しでも興味を持たれた方はご自身でも色々と調べてみると、新たな発見があると思います。

 

今後も業界別に記事にしていこうと思います。

 

本記事はこれで終わり!

 

Twitterやってます

 @tapt_

良かったらフォローよろしくお願いしますm(_ _)m

 

 

 

半導体製造装置業界について① @tapt_

こんにちは、ちょめちょめです。

 

Twitterでリクエストがあったので、今後しばらくは特定の業界、分野、製品、技術ごとに分類分けして記事を書いていこうと思います。

 

「へぇ~こんな業界もあるんだなぁ~」と思うきっかけになってくれれば幸いです。

 

予め伝えておきますが、あくまできっかけとしてのレベルなので、内容は薄く、表面的です。

もし記事にした業界に興味が出てくれば、ご自身で深堀していくことをオススメします。

 

今回は「半導体製造装置」について記事にしました。

 

ちなみに私は2015年の夏頃に株式投資を始めたんですが、「これからは半導体だ!でも日本の半導体メーカーはちょっと頼りない……。」と思い、半導体製造装置銘柄に投資をしました。


半導体製造装置は私が株式投資を始めて最初に投じた銘柄なので、色々と思い入れがあります。

 

「そもそも半導体って何?」という方もいると思います。

半導体とは、一定の電気的性質を備えた物質です。物質には電気を通す「導体」と、電気を通さない「絶縁体」とがあり、半導体はその中間の性質を備えた物質です。また半導体とは、トランジスタダイオードなどの素子単体(ディスクリ-ト半導体部品)や、トランジスタ等で構成される回路を集積したIC(集積回路)を総称したものを示すことも多くあります。(株式会社日立ハイテクノロジーズHP>半導体の部屋より)
半導体は、現在の生活を支えている多くの電化製品、あるいは交通や通信などの社会インフラに、欠かせない存在となっています。たとえば、エアコンを快適な室温で運転させたり、自動車の安全性を高めたり、最先端医療のレーザー治療など、さまざまな分野の機器の制御に、重要な役割を果たしています。また、半導体技術の進歩でシステムの効率化、小型化、省エネ化が促されます。このことは安全で快適な生活の実現はもとより、地球環境への負担軽減にも良い影響を与えます。すなわち、半導体とその進歩は、現在の生活を支え、豊かな未来の創造も担っているのです。(株式会社日立ハイテクノロジーズHP>半導体の部屋より)

 

半導体って何に使われるの?」と思ったという方もいると思います。

 

半導体の用途~

 

・動画配信サービスの普及で動画を送信する側のデータセンター向き半導体

・受信する側のスマホやテレビ関連機器で大容量メモリー

・データを蓄積したり、処理したりするデータセンター向けの半導体

・あらゆるモノがネットにつながる「IoT」機器に使われる半導体

・電気自動車(EV)や自動運転技術の進展によって車載向けの半導体

 

などです。

今日ではこれらの需要の波がきています!

 

要するに、半導体は人間でいうところの''頭脳''みたいなものです!

 

「うむうむ……じゃあ半導体ってどうやって作られるの?」と思った方もいると思います。そんな方のために、簡単に製造工程をご説明します!

 

半導体の製造工程[前工程]~

①.ウエハー(半導体材料) の洗浄

②.成膜

③.レジスト塗布(コーティング)

④.露光

⑤.現像

⑥.エッチング

⑦.不純物注入

⑧.レジスト剥離

①〜⑧の工程を繰り返す

⑨検査

組み立て

 

各工程の詳細を知りたい方はこちら(「SCREENホールディングスHP>半導体製造プロセス」http://www.screen.co.jp/spe/technical/process.html)を参考にしてください。

 

~各工程で強みを持つ企業~

SCREENホールディングス東京エレクトロン

東京エレクトロンアプライド・マテリアルズ(米)

SCREENホールディングス東京エレクトロン

④ASML(蘭)、ニコンキヤノン、ニューフレアテクノロジー

東京エレクトロンSCREENホールディングス

⑥ラム・リサーチ(米)、日立ハイテクジーズ、東京エレクトロン

SCREENホールディングス

⑧東京応化工業

アドバンテスト、テラダイン(米)

 

このように、前工程では日本企業がかなり強いです。

詳しくは分かりませんが、洗浄工程では先日記事にした水ビジネス(「水ビジネスについて」‪ http://tapt.hatenablog.jp/entry/2018/02/14/232757‬)関連の企業も関わってきます。

 

 

昨今、物凄い勢いで伸びている半導体需要に連動して、半導体製造装置の需要も伸びています。

とは言っても、流石に伸びすぎ感があったか、2017年の11月末頃から株価は下落傾向にあります。

ちなみに、私は「これちょっとバブル気味じゃね?」と思い、株価下落前に全て売りました。

私の大勝利です🤞笑

 

それでは、日本の主要(大手)半導体製造装置メーカーをご紹介していきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

と思ったのですが、記事が長くなりそうなので、今回はこの辺で終わります。


近日中に''②''を公開します。

 

 

※2/22 追記

 

②を公開しました

 

半導体製造装置業界について(‪http://tapt.hatenablog.jp/entry/2018/02/22/220614‬)