年末年始は実家に帰省をしました。
実家では、父や祖父と自動車についての話をしました。EVの話題も出てきたので、思ったことや考えたことを記事にしたいと思います。
そもそも''EV''とは、Electric Vehicleの略です。いわゆる電気自動車のことです。
近年では、資源や環境問題への関心の高まりを背景に、電気自動車が注目を集めています。
EVのことがよく分かっていないという方向けに、前提知識としてEVについて簡潔に説明していきます。
~EVの仕組み~
ガソリン自動車は、エンジンでガソリンを燃焼させ、車を駆動させます。
それに対して、電気自動車は電動モーターで車を駆動させます。
~主要部品~
バッテリー(蓄電池)
→バッテリーとは、電気を蓄える装置のことです。現在では、鉛電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池が実用化されています。ニッケル水素電池、リチウムイオン電池は鉛電池よりエネルギー密度や寿命が優れています。エネルギー密度が大きければ、それだけ一充電走行距離も延びます。
モーター(電動機)
→モーターとは、電気を使用して車輪を回転させる装置のことです。現在では、直流電動機と交流電動機が使用されています。一部の原動機付自転車には、低価格のため直流電動機が使用されています。最近の電気自動車は小型軽量で、エネルギー効率のよい交流電動機が使用されています。
コントローラー(制御装置)
→コントローラーとは、アクセルペダルと連動することで、電池から供給される電気エネルギーを調整し、モーターの出力をコントロールする装置のことです。交流電動機搭載の場合は直流を交流に変換するインバーターも内蔵されています。
車載充電装置
→車載充電装置とは、バッテリーに電気を蓄える装置のことです。充電電源は通常200V30Aが用いられています。
~電気自動車のメリット~
①環境に優しい
走行中にCO2や排気ガスを出さないため、地球環境保護(大気汚染防止)に役立ちます。
②コストが安い
電力を利用し、自宅で充電することができ、ランニングコストはガソリン自動車より低くなります。また、減速時にエネルギーを回収できるため、エネルギー効率はガソリン自動車の3倍弱になります。なお、時間帯別電灯契約などの電気契約の場合、夜間充電時の電気代は昼間充電時の三割前後になります。
③振動や騒音が小さい
ガソリン自動車と違ってガソリンをエンジンで燃焼や爆発させないので、走行中はとても静かです。また、エンジン・ルームが不要になりその分のスペースにゆとりが出てくるので、カーデザインの自由度も高く、安定性や加速力が向上しやすいです。
~電気自動車のデメリット~
①車載価格が高い
まだまだ普及していないというのもあり、ガソリン車に比べて値段は高いです。補助金によりガソリン車とトントンになるかもしれませんが、保守やメンテナンス費用が高いので、わざわざ手を出そうとは思わないでしょう。
②航続距離が短い
ガソリン車に比べると航続距離が半分以下になります。加えて、エアコンやヒーターなどを使用すると実走行距離が更に短くなってしまいます。
③電気スタンドが少ない
電気自動車用の充電スポットはかなり普及してきましたが、まだまだ数は少ないです。しかも、一つの充電スポットで充電できる電気自動車の数は多くても2〜3台ほどです。
④充電スピードに時間がかかる
ガソリン車であればガソリンスタンドに行き、5分くらいガソリンを入れれば満タンになります。しかし、電気自動車の場合は、急速充電だとしても、30分以上の時間がかかってしまいます。
~今後のEVの展望についての考察~
結論から申し上げます。
私は「電気自動車はある程度、流行りはするが、メインにはならない」と考えます。
理由としては、デメリットの④が重くのしかかると考えています。とにかく、充電に時間がかかることがかなりネックになると考えます。これは電気の特性上、仕方のないことかと思います。iPhoneや各種スマホの充電スピードは10年前からあまり変わっていないのが1つの根拠です。
もう1つの理由に、渋滞で道路で充電が切れてしまい、渋滞を更に悪化させる恐れがあることが挙げられます。ガソリン車よりも航続距離が短いからこそ起こりうることだと考えます。
電気スタンドで充電待ちで行列ができるというのも理由の1つかと考えましたが、電気スタンドの設置台数を増やせばいいだけなので、そこまで問題にはしていません。
~今後のメインは何になるか~
今後のメインは''ハイブリッド車''になると考えます。
そもそも、ハイブリッド車とは、複数の動力源を搭載することで、状況によって使い分けて走行する自動車のことを指します。一般的には、エンジンとモーターとの組み合わせであり、互いに補完することで走行時の無駄を省いています。
ガソリン車よりも低燃費であり、電気自動車よりも安定性があります。また、モーターをメインで自動車を運転し、運転中に充電が切れそうになったら、モーターからエンジンに切り替えることができます。
ガソリン車も電気自動車もどちらも強みはあるので、双方の強みを上手く組み合わせたハイブリッド車が最も使い勝手が良い存在になるかと考えます。
派生モデルとして、プラグインハイブリッド(PHV)と呼ばれるものもあります。
プラグインハイブリッドとは、外部からプラグを差し込んで、バッテリーに直接充電できるタイプの自動車のことを指します。
現状では、プラグ性能により、かなり値段が高いものになっていますが、将来的には、普及させていくために、少しずつ値段が下がっていくかと考えています。
こちらも値段が下がれば、下がるほど主流になってくるかと考えます。
いかがでしたでしょうか。
ハイブリッド関連の特許はほとんどトヨタ自動車が握っていた(少し前に特許が切れた)ので、研究開発はトヨタが一番進んでいるでしょう。
電気自動車が台頭すると言われていますが、個人的にはハイブリッド車が強すぎると考えているので、まだまだトヨタの時代が続くのではないでしょうか。
※本記事はあくまで私の考察です
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