Twitterでリクエストがあったので今回は「半導体製造装置」について記事にしました。
「そもそも半導体って何?」という方もいると思います。
半導体とは、一定の電気的性質を備えた物質です。物質には電気を通す「導体」と、電気を通さない「絶縁体」とがあり、半導体はその中間の性質を備えた物質です。また半導体とは、トランジスタ、ダイオードなどの素子単体(ディスクリ-ト半導体部品)や、トランジスタ等で構成される回路を集積したIC(集積回路)を総称したものを示すことも多くあります。(株式会社日立ハイテクノロジーズHP>半導体の部屋より)
半導体は、現在の生活を支えている多くの電化製品、あるいは交通や通信などの社会インフラに、欠かせない存在となっています。たとえば、エアコンを快適な室温で運転させたり、自動車の安全性を高めたり、最先端医療のレーザー治療など、さまざまな分野の機器の制御に、重要な役割を果たしています。また、半導体技術の進歩でシステムの効率化、小型化、省エネ化が促されます。このことは安全で快適な生活の実現はもとより、地球環境への負担軽減にも良い影響を与えます。すなわち、半導体とその進歩は、現在の生活を支え、豊かな未来の創造も担っているのです。(株式会社日立ハイテクノロジーズHP>半導体の部屋より)
「半導体って何に使われるの?」と思ったという方もいると思います。
~半導体の用途~
・動画配信サービスの普及で動画を送信する側のデータセンター向き半導体
・データを蓄積したり、処理したりするデータセンター向けの半導体
・あらゆるモノがネットにつながる「IoT」機器に使われる半導体
・電気自動車(EV)や自動運転技術の進展によって車載向けの半導体
などです。
今日ではこれらの需要の波がきているといえます。
要するに、半導体は人間でいうところの''頭脳''みたいなものです。
「うむうむ……じゃあ半導体ってどうやって作られるの?」と思った方もいると思います。そんな方のために、簡単に製造工程を説明します。
~半導体の製造工程[前工程]~
①.ウエハー(半導体材料) の洗浄
↓
②.成膜
↓
③.レジスト塗布(コーティング)
↓
④.露光
↓
⑤.現像
↓
⑥.エッチング
↓
⑦.不純物注入
↓
⑧.レジスト剥離
↓
①〜⑧の工程を繰り返す
↓
⑨検査
↓
組み立て
各工程の詳細を知りたい方はこちら(「SCREENホールディングスHP>半導体製造プロセス」http://www.screen.co.jp/spe/technical/process.html)を参考にしてください。
~各工程で強みを持つ企業~
②東京エレクトロン、アプライド・マテリアルズ(米)
④ASML(蘭)、ニコン、キヤノン、ニューフレアテクノロジー
⑥ラム・リサーチ(米)、日立ハイテクジーズ、東京エレクトロン
⑧東京応化工業
⑨アドバンテスト、テラダイン(米)
このように、前工程では日本企業がかなり強いです。
昨今、物凄い勢いで伸びている半導体需要に連動して、半導体製造装置の需要も伸びています。
とは言っても、流石に伸びすぎ感があったか、2017年の11月末頃から株価は下落傾向にあります。
それでは、日本の主要(大手)半導体製造装置メーカーをご紹介していきます。
と思ったのですが、記事が長くなりそうなので、今回はこの辺で終わります。
近日中に''②''を公開します。
※2/22 追記
②を公開しました
半導体製造装置業界について(http://tapt.hatenablog.jp/entry/2018/02/22/220614)