久しぶりの売買報告になります。
本日9月7日に以下の株式を取得しました。
銘柄:信越化学工業(4063)
取得単価:15,965円
取得株数:100株
⇒1,597,513円(手数料等込み)
取得理由:買付条件を満たしているため
日本株の買い付けは3年ぶりになります。
〇23年3月期第1四半期(前期比)
売上高:6,567億円(+51.2%)
売上総利益:3,005億円(+76.9%)
営業利益:2,496億円(+93.7%)
EPS:449円(+216円)
ROIC:35.4%(+13.9ポイント)
ROE:21.9%(+8.6ポイント)
ROA:25.5%(+10.3ポイント)
〇セグメント別(前期比)
生活環境基盤材料売上高:2,897億円(+84.4%)
生活環境基盤材料営業利益:1,285億円(+290%)
電子材料売上高:2,111億円(+31.1%)
電子材料営業利益:775億円(+36.6%)
機能材料売上高:1,251億円(+36.5%)
機能材料営業利益:367億円(61.6%)
その他売上高:306億円(+25.9%)
その他営業利益:70億円(+31.1%)
かねてより日本株で買うとすれば、円安による恩恵を強く受けられる銘柄がいいと考えておりました。円安が加速していくほど、日本株が魅力的に見えてきます。
当該銘柄は海外売上比率が約80%あり、その恩恵を十分に受けられます。
また、営業CFが安定して右肩上がりに伸びていること、利益率の高さや主力製品の市場成長にも期待ができます。
上記に該当する銘柄はいくつかあると思いますが、私自身の資金に制限があり、銘柄は限られている状況だったため、迷うことなく選択することができました。
製品に着目しますと、
まずはインフラ・住宅向けの塩ビについては米住宅市場の影響を受けるものの、中長期的に見れば、今後も世界的に成長が期待できる分野となります。
原料であるエチレンから自社で一貫した生産体制を構築しており、低コストで安定生産・安定供給が実現できることが強みと感じました。
これが汎用品(といわれているモノ)でも世界シェア1位を獲得し、かつ高い利益率を叩き出せている理由と考えております。
次に半導体関連ではシリコンウエハを中心に、原料となる金属ケイ素、単結晶シリコンの加工に必要な石英ガラス、切断されたシリコンの研磨材料、またシリコンウエハに回路パターン加工をするのに必要なフォトレジスト、後工程のチップ保護に使用される封止材など、あらゆる分野に入り込んでおります。
とりわけシリコンウエハが完成するまでのプロセスにおいては同社が関与している部分が多く、低コストでの加工が可能で、他社に比べて調達の不安材料が少なく、生産・供給安定性があることが強みになると考えております。
ただし、塩ビもそうですが、いずれの分野においても世界シェア1位といえど、寡占状態ではありません。ここは業界再編やM&A戦略での更なる伸び代に期待したいです。
他の製品についても見て思ったことは、原料の製造から製品加工まで一貫した生産体制を持つモノが多いところは魅力的に感じます。
今のご時世もありサプライチェーンを気にするユーザーは増えてきております。そんな中で一貫した生産体制を持ち、必要な時に必要なモノが安定して生産・供給される仕組みを持っている企業は、他社と比べて価格が多少高くてもユーザーによってかなりありがたい存在であり、企業価値は高いのではないでしょうか。
また同社は収益性・成長性の高い有望な製品で世界シェア1位もしくは2位が複数存在します。
全製品において世界シェア1位というのは現実的ではありませんが、今後も選択と集中により1つでも多くの製品が世界シェア1位もしくは2位となり、世界にとって欠かせない会社であり続けてほしいと思っております。
以上
(直近しばらくは厳しいでしょうが、中長期的に保有して報われたいです)