売買報告です。
オランダの半導体露光装置大手ASMLを1,593.25USDにて1株購入しました。
当該銘柄については、NVIDIA(NVDA)やTSMC(TSM)やBroadcom(AVGO)といったワイドモート(経済的優位性)を持つ銘柄として、ずっと注目しておりました。
ただし一株あたりの価格が高く、買い時をずっと探っておりましたが、今回の中国企業による液浸型DUV露光装置の国産化を理由に下がったところを買い向かった形になります。
ASMLといえば世界シェア100%を誇るEUV露光装置ですが、ArF液浸DUV露光装置でも世界シェア95%程度を、ArF乾式DUV露光装置でも世界シェア80%程度を誇っています。(残りのプレイヤーはニコン)
そんな中で、中国企業による国産DUV露光装置の話が入ってきたため、将来的な影響力を考慮して一定以上の時価総額が減ることはやむなしかと思います。
とはいえ、DUV露光装置の総合性能や出荷台数においてはASMLと大きな差がある上、ASMLには以下のようなワイドモートが存在すると考え、長期保有を前提に購入しました。
①スイッチングコスト
→主要半導体製造メーカーとの長年の共同開発により、量産プロセスがASMLの装置固有に最適化されており、簡単に露光機の入れ替えができない。
②経済規模
→市場が大きすぎるわけではないため、ASMLの一社だけで需要を満たすことができる。これにより他社が新規参入することでの費用対効果(割に合わない)が小さい。まぁ中国の場合は禁輸措置に加え、自国製造を目標にしているため、費用対効果が期待できなくても参入してくるわけだが。
③技術力
→世界で最初にEUV露光装置を発明し、世界で唯一、量産化に成功している。高度なEUV(DUVもだが)を成り立たせるためには、超精密光学、光源、ステージ、計測、ソフトウェアなどの合わせ込みが必要不可欠。
同社の技術的優位性(ポートフォリオへの追加)を判断するにあたり、以下の記事を参考にしました。
https://www.asml.com/en/technology/lithography-principles/light-and-lasers
→光源の仕組みをASMLが解説しています。直径約25μmの溶融スズ液滴を毎秒70メートルで射出し、落下中に弱いレーザーで平たく潰してから、強力なパルスで気化させプラズマ化させるようです。
→光学系中核部品のZEISS社から。何故レンズが使えないかの説明が本質的です。ミラーは原子レベルの精度で100層以上を数ナノメートル厚で積層し、1枚作るのに数ヶ月かかるとのこと。
https://www.trumpf.com/en_US/solutions/applications/euv-lithography/
→CO2レーザーのTRUMPF社より、CO2レーザーパルスの増幅についての説明がされています。
https://entropycapital.substack.com/p/asmls-supply-chain-bill-of-materials
→ASMLサプライチェーンに関する解説がかいてあります。
https://www.construction-physics.com/p/how-asml-got-euv
→世界で唯一、ASMLだけがEUVに辿り着いた技術史がまとめられています。
https://youtu.be/MiUHjLxm3V0?si=OHuKb_wVVE3hSorh
→動画での解説です。
→EUVを支える数多くのパートナーの存在とそれらを束ね、複雑な技術エコシステムを形成し、模倣がどれだけ困難かについて分析した内容です。
〜参考〜

装置の販売売上だけではなく既存装置の保守・改良でも売上を多く稼いでいることは素晴らしいと思いました。(景気の影響を受けにくいため)






